講義コード d10601
講義名 市民参加論
科目群 社会科学(SOC)
科目区分等 政治
対象学年次 1年・秋学期
ナンバリング SOC116
担当教員

職種 氏名 所属
兼任講師 ◎ 橋本 将志 コミュニティ子ども学科

授業のキーワード
民主主義、地域社会、地域活性化
授業の概要
地方自治体では選挙以外にも市民が政治や行政に参加する方法があります。市民参加は社会福祉や地域活性化などの地域社会の課題解決において用いられてきました。講義では市民参加の事例に触れながら説明します。
期待される学習成果(目標)
1.地方自治体の様々な参加方法について学べます。
2.地域活性化などの地域社会の課題について理解が深まります。
3.地域福祉や観光、まちづくりといった地域に関わる政策について学べます。
授業展開
テーマ内容
第1回市民参加とは何か講義のオリエンテーションと市民参加の歴史、市民参加が必要な理由を説明します。
第2回政策形成への参加①審議会、パブリック・コメントなどの政策形成段階での参加方法を説明します。
第3回政策形成への参加②ワークショップなどの政策形成段階での参加方法を説明します。
第4回政策決定への参加住民投票などの政策決定段階での参加方法を説明します。
第5回政策実施、評価への参加市民による公園管理、市民満足度調査などの政策実施・評価段階での参加方法を説明します。
第6回各政策過程への参加のまとめ政策の各段階の市民参加の方法について、まとめを行います。
第7回都市計画への市民参加中心市街地活性化と都市計画やまちづくりなどへの参加方法を説明します。
第8回環境問題への市民参加環境パートナーシップ組織などの環境政策における参加方法を説明します。
第9回社会福祉への市民参加地域福祉計画の策定などの社会福祉における参加方法を説明します。
第10回地域活性化への市民参加①特区制度、地域再生、地方創生などの地域活性化における参加方法を説明します。
第11回地域活性化への市民参加②交通まちづくり、コンパクトシティ、観光まちづくりなどについて説明します。
第12回分野別の参加のまとめ各政策分野の市民参加の方法について、まとめを行います。
第13回企業の地域への貢献企業の社会的責任(CSR)や共有価値の創造(CSV)などを説明します。
第14回NPOと社会的企業NPO、社会的企業などの「新しい公共」による地域の課題への取り組みを説明します。
第15回講義全体のまとめこれまで講義で扱った内容を振り返り、講義全体のまとめを行います。

定期試験
講義で解説したキーワードと市民参加の方法から出題します。記述問題も含みます。
評価方法
定期試験(80%)と、講義へのコメント等の授業貢献度(20%)で評価します。
使用する教科書(必ず購入してください)
藤井浩司・中村祐司編『地方自治の基礎』一藝社
併せてレジメと資料を作成、配布して進めます。
参考文献
片木淳・藤井浩司編『自治体経営学入門』一藝社
澤村明他著『はじめてのNPO論』有斐閣
佐藤徹他編『地域政策と市民参加―「市民参加」への多面的アプローチ』ぎょうせい
授業時間外学習
各回の内容に沿った教科書等を読み進めること、身近な市民参加の事例を調べることを望みます。